Technology

Research Director Dr. Takeo Watanabe

Dr. Takeo Watanabe

Lecturer, Department of Aerospace Engineering, School of Science and Engineering, Teikyo University

(English version coming soon)

――ローテクという単語に関しては?プロジェクトには不似合いな印象を受けますが。
「たしかにロケットの打ち上げや人工衛星の制御などの分野はハイテクの塊ですが、私が担当している供給装置などは構造もシンプルですし、きわめて簡単な原理で動作します。その意味では、人間が昔から手掛けてきた物づくりや、クラシカルな機械づくりの伝統を受け継ぐものだと思うんです。私自身、専門としているのはメカニカルな構造の研究ですし、機械式のオルゴールのメカニズムを見たりするのは大好きですから。さらに言えば、流れ星そのものが、大気圏にチリが突入して燃えるという古典力学的な現象、かなり「クラシカルな」現象だともいえます。そういうところが魅力なのかなと」

――先端技術の粋を集めたプロジェクトであればこそ、渡部先生のアイディアや知恵、経験といったものが重要になると。
「でも私自身は表に立ってPRしたりするつもりはないんです。あくまでもこのプロジェクトのヒロインやヒーローは、岡島さんや佐原先生、阿部先生になる、私はエンジニアリングの側から、先生方をサポートする立場だと思っていますので。  
映画なんかを見ていると、特別なミッションに挑戦しようとしている主人公が「これこれ、こういうものを作ってほしい」と注文を出し、それに対して「はい、もうできていますよ」と、さりげなく発明品を渡す人がいるじゃないですか? 自分の立ち位置は、あれに近いと思うんです」 

――渋い名脇役ですね(笑)
「そんなにかっこいいものじゃありませんけど、流れ星が流れた瞬間は本当に興奮するでしょうね。このプロジェクトは大きな反響を呼ぶはずですし、実験が成功したというニュースはテレビでもさかんに報じられると思います。そういう様子を供給装置の開発にかかわった仲間たちと見て、「ああ、あれ、頑張ったよね、俺ら」とか言いながら、密かに喜びを噛みしめる。そういうのがちょっといいかな、なんて思っています」