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Research Director Dr. Takeo Watanabe

Dr. Takeo Watanabe

Lecturer, Department of Aerospace Engineering, School of Science and Engineering, Teikyo University

(English version coming soon)

――現在の研究分野に進まれるようになった背景から教えてください。
「私は子供の頃から飛行機が好きで、大学に進学する時にも航空宇宙工学という分野を選びました。でも大学時代に飛行機ではなくて、人工衛星や宇宙機の研究開発に関わるようになりまして。その延長線上で、人工衛星などの宇宙機や、その搭載品の開発研究をやっているという形ですね」

――幼少の頃は、パイロットに憧れていたと?
「いえ、自分が目指したのは飛行機を作る方でした。なんとなくパイロットには向いていないなと思っていましたし(笑)、自分が飛ぶというよりは、大空を飛ぶものを作ってみたかったので。「作る」という行為が昔から好きだったのは、父親が家具職人だったことも関係しているかもしれません」

――しかし飛行機と人工衛星などでは、かなり飛ぶ空間が異なります。大学時代に研究分野を変更された理由は?
「二つあったと思います。まず大学時代には、宇宙機を専門とされている素晴らしい先生と、ご縁をいただくことができました。もう一つは開発作業そのものの枠の広さというか。たとえば最近の飛行機開発はエンジンならエンジン、翼なら翼の設計だけというように完全に専門が分かれてしまっていますが、私はパーツではなく全体のデザインをやりたかった。その点、宇宙機ならば全体を見渡した仕事ができるのかなあと思いまして。そして大学を卒業した後は、都立科学技術大学(現・首都大学東京)大学院の博士課程を経て、現在まで研究畑を歩んできました」

――ALEをお知りになったきっかけは?
「私は4年前まで首都大学で助教として勤務していました。佐原先生とは以前から一緒にお仕事させていただいておりましたが、当時、佐原先生のところの学生さんがやっていた卒業研究の実験にアドバイスをさせていただいたのがきっかけで、さらに親しく交流させていただくようになり、プロジェクトのことも教えていただいたという流れです」

――人工流れ星というプロジェクトを、最初にお知りになった時の感想は?
「ああ、その手があったかと。ものすごく驚いたというよりは、佐原先生の発想に感心したという感じでしたね。と同時に、理学実験のアプローチとして単純に面白いなと思いました。当時はエンターテイメントの話はなくて、高層大気の研究ミッションや、惑星探査などにもノウハウを応用できるという話が主でしたので」

――岡島さんのご印象は?
「最初にお会いしたのは2012年の首都大でのミーティングでしたが、岡島さんが女性の方だったので、意外な感じを受けました。私の方では、宇宙系のベンチャービジネスの方が来られるとだけ聞いていましたので。でも実際に話をうかがってみると、理学や工学の様々な研究に応用できるだけではなくて、ビジネスとしての側面も併せ持つ興味深いプロジェクトであることがわかった。今にして思えば、いかにも岡島さんらしいアイディアだったと思います。岡島さんはかなりロマンチストですので(笑)。また、一緒に仕事を始めてからは、新しいアイディアとか概念を理解・吸収する能力が非常に高い方だなと感じました」